BSTSに入会したのに勝てないという被害相談が現在3件寄せられています。
BSTSはバイナリーオプション裁量トレードスクールの略で、投資系YouTuberの谷あきらが校長を務めています。
裁量トレードが学べるスクールに興味がある人であれば、
- そもそもBSTSはどんなスクール?
- BSTSで学ぶ手法は本当に稼げないの?
- スクールや校長の評判はどうなの?
といった疑問や不安を持つことでしょう。
そこで実際の相談内容を元に、BSTSがいかに嘘っぱちな商材なのかを徹底的に暴きます。
BSTSとは?
BSTSでは、バイナリーオプションで勝てるようになるための裁量トレードを学ぶことが可能です。
スクールといってもセミナーに参加したり、校長の谷あきらから直接指導してもらったりすることはありません。
商材を購入すると20本の動画が提供され、その動画での解説を通じて裁量トレードの基本・応用・発展の3ステップを学ぶ形式になっています。
さらに質疑応答もあり、メールで質問すると会員から送られてきた質問をいくつかまとめて動画で解説するようになっています。
その他に、受講者にはMT4で使用可能な期待値プラスシングルインジケーターと相場分析用のインジケーター、エントリーサインインジケーターが配布されるようです。
BSTSの稼ぎ方
谷あきらは期待値とバックテストを重視しています。
バックテストをすれば今使っている手法やツールの勝率を割り出すことが可能です。
さらに取引で獲得する金額の平均値を示す期待値を理解することで、長期的に見れその手法に優位性があるのか判断できるようになります。
ただし、バックテストに基づいた手法の勝率は50%後半~60%程が限界だとされています。
この勝率なら資金管理に徹底すれば着実に資金は増えるものの、それでも40%程の確率で負けてしまいます。
負けを減らして勝率を上げ、同時に期待値を上げていくためには、裁量トレードが重要となってくるわけです。
BSTSは動画を使ってエントリーの基本ルールや分析方法、資金管理などを解説しているので、裁量トレードを身につけることができます。
動画なので繰り返し視聴できる点もBSTSのメリットでしょう。
裁量をサポートするインジケーターを配布
過去5年分のバックテストから誕生したTM-BSTSインジケーターを始めとした複数のインジケーターが受講者に配布されます。
それらのインジケーターを活用することで、より裁量トレードの精度を上げられる仕組みとなっています。
TM-BSTSインジケーターは、18通貨ペアで短期と長期の両方のバックテストを行い、リアルな相場でも実用性を持たせているようです。
バックテストの勝率は長期で58.1%、短期で57.60%という結果を提示していました。
通貨ペア別でも50%後半~60%台の勝率となっています。
裁量トレードに特化したインジケーターなので、シグナル回数は1日あたり平均65.7回と多めの設定となっています。
経済指標フィルターがあるほか、スプレッド0.2pipsやサマータイムへの考慮、ハイロークローズ時間はエントリーしないという条件を踏まえて作られているようです。
販売金額
BSTSは谷あきらが運営する「バイナリーオプション必勝法検証」というブログで販売されています。
元々の価格は298,800円ですが、期間限定で198,800円に値下げされています。
ただし、いつまで値下げ価格で販売を続けるのかは分かっていません。
支払い方法は銀行振込とクレジットカードのどちらかを選べます。
販売者
谷あきらは自身のブログや動画チャンネルで、検証を中心にバイナリーオプションの攻略情報を提供しており、さらに会社を経営しているそうです。
元々一般企業でシステムエンジニアをやっていましたが、独立して会社を立ち上げました。
それとは別にバイナリーオプションのトレーダーをやっており、過去にマーチンゲール法で64万円もの損失を出した失敗談もあります。
それ以降、マーチンゲール法の使用はやめ、BSTSでもマーチンゲールを使わない手法を指導しているようです。
投資のコンサルティング以外に、バイナリーオプションに関するツールも複数販売しています。
代表的なツールは期待値とバックテストに基づいたノウハウから作り出したTM-ATインジケーターや自動売買ツールのZeruchが挙げられます。
BSTSを受講した体験者の被害相談内容
裁量を学びたいと思ってBSTSを受講する方は少なくありません。
しかし、そこで学んでも稼げるようになったと実感できていない人もおり、私の元にもいくつか相談が来ています。
今回はBSTSで裁量を学んで実践し、53万円も損をしたTさんに話を聞いてみました。
BSTSは稼げない!体験者の証言を元に分析
BSTSは本当に稼ぐことはできないのでしょうか?
Tさんのお話しや他の相談者の証言、口コミ評判を元にBSTSについて分析してみました。
細かい指導には期待できない
BSTSでは裁量トレードの基本から発展まで動画を通じて気軽に学べる点はメリットでしょう。
ただし、手法を解説する谷あきらの個人的な指導やサポートは受けられず、また各専門用語は個人的に調べて理解しなければなりません。
そのため、まったく知識を持たない初心者は完全に理解できない可能性があります。
受講者の疑問を解決するために質疑応答が用意されているはずですが、それも複数の質問をまとめて解説しているので、自分が求める答えが返ってこないこともあるでしょう。
求める回答がもらえるまで質問し続ける必要がありますが、回答動画を作るかどうかは谷あきら次第です。
細かく指導してもらうことに期待している方にとっては、がっかりしてしまう指導スタイルと言えます。
配布されるツールを使いこなせない場合も
BSTSを受講することでバックテストが行われたツールがもらえる点も魅力です。
しかし、そのツール自体が役に立たないものである可能性があります。
平均65回ものシグナルが出る仕様なので、時間帯を問わずエントリーチャンスに期待できることがメリットです。
初心者で警戒しなければならないことは、シグナルの頻度が多いと止めるタイミングが見つけられないというミスを起こしやすいという点です。
元々1日のトレード回数や負けが続いた日はトレードをしないなど、厳格なルールを定めておき、その通りに運用できれば問題ないでしょう。
しかし、メンタル管理や資産管理が未熟な初心者は結果一つひとつに一喜一憂し、負けが続くと元を取り戻そうと何度もトレードを繰り返す傾向があります。
また、勝っていても調子がよいという理由で何度もトレードを繰り返すと損失した時のショックは大きくなります。
メンタルが安定しないまま、負けた分を取り戻そうとするとギャンブル性のあるトレードに走ってしまう傾向があり、これで大きな損失を出してしまう人は多いのです。
そんなポジポジ病の人は、シングルの回数が多いTM-BSTSインジケーターを正しく使えないと損失を拡大させる恐れがあります。
TM-BSTSインジケーターのシングル回数が多い理由は、裁量トレードを前提としているからです。
バックテストでは50~60%台の勝率を出していますが、Tさんはハイローオーストラリアでは勝率が下がったと証言しているので、あくまでもMT4上の勝率である可能性は高いです。
シグナルが出た部分が全て最適なエントリーポイントではないので、しっかり相場を分析してエントリーを判断しなければなりません。
BSTSで裁量を学ぶことは可能かもしれませんが、動画を見たからすぐに知識や技術が身につくわけではありません。
ましてや、インジケーターがあるから上手くなるというわけでもないです。
結局のところはバックテストを取りながらトレード手法やルールを確立させ、トレード経験を増やし相場観を鍛える必要があります。
谷あきらの口コミが良くない
谷あきらはこれまでにたくさんのツールを販売していますが、本人やツールの評判はどうなっているのでしょうか?
匿名掲示板ではいくつか口コミがあり、そこでの評判はあまり良くありませんでした。
谷はもうちっとマシなYouTuberだと思ってたけど残念。
ゼルクも187,000円だとかボリ過ぎだわ。
オマケにVEGAとか言うインジケーターが別売り。
合計で約300,000円。TMインジケーターのバージョンアップもしないで新たに100,000円のインジケーター販売。
もうやりたい放題。
引用元:5ちゃんねる
「期待値」を説く谷&ムロパチ自身は絶対に使わないツールだが、それを10万円で販売するなんて、どうしちゃったんだろ
引用元:5ちゃんねる
タニのインジは基本的にRSIボリバン2σタッチでアラート鳴ります。
全部では無いですが、
あれならRSIを見てエントリーとほとんど勝率は変わらないと思います。
勝率50%代が関の山。
引用元:5ちゃんねる
優良な配信者と思っていたのに、高額なツールの販売で悪い印象に変わってしまった人は多いです。
インジケーターの勝率もRSIを見てエントリーした時と大差はないという口コミもあるので、ツールの評判もあまり良いとは言えません。
BSTSは購入するべきではない
バイナリーオプションの勝率を上げる裁量トレードを学べる点は、BSTSの大きな魅力です。
しかし、受講したからと言ってすぐに裁量が劇的に上手くなるわけではありません。
頭では分かっていても、いざ実践してみると思うようにいかないことは多く、質の良い経験を繰り返すことで裁量スキルは上達していくものです。
BSTSには個人的なサポートはないので、授業を通じて裁量のコツをマスターできるかどうかは個人の理解度にもよるでしょう。
ただし、裁量トレードを学ぶ方法はいくらでもあり、インジケーターの性能にも期待できないので、無理に大枚をはたいてBSTSで学ぶ必要はないと言えます。