Quartet Technic Academyはトレーダー和也監督(松田和也)が手掛けるFX商材です。
月単位のプラス収入の報告率は85.7%という高実績を挙げているようです。
販売ページには「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」と購入者を煽る広告文を記載しており、それだけ自信のある商材なのでしょう。
しかし、Quartet Technic Academyで学んでも勝てないという被害相談が、現在3件寄せされています。
そこで今回は、実際にQuartet Technic Academyを購入した方のインタビューを元に、いかに嘘っぱちな商材なのか徹底的に暴いていきます。
Quartet Technic Academyやトレーダー和也監督に興味がある方はぜひ参考にしてください。
Quartet Technic Academyとは?
Quartet Technic Academyは、トレーダー和也監督式のFX手法を学べるようになっています。
教材は動画をメインに、内容を補助するテキストの2種類で構成されています。
また、手法だけではなくマインドや資産管理など総合的に学べるようです。
手法によっては付属の専用インジケータを使ってトレードを行います。
条件が揃ったタイミングでアラートが鳴るので、エントリーチャンスを見逃さずに済みます。
また、購入から120日間は回数無制限で電話やメールでのサポートも行っているようです。
インフォトップの売り筋ランキングでは、総合部門・投資部門・FX部門で1位にもなっており、FXトレーダーからの注目度は高めです。
Quartet Technic Academyの稼ぎ方
トレーダー和也監督の多くの教え子に手法の指導を行ってきました。
2021年3月時点で年間収益1,000万円に到達した人が91人、2,000万円に到達した人が33人いると販売ページに実績を記載しています。
そんな稼げる手法を学べるQuartet Technic Academyは、スキャルピングに特化している点が特徴的です。
日足から5分足の長期足でトレンドの方向をチェックしながら、1分足や5分足の短期足でエントリーしていくのが基本戦略となります。
ベースとなるロジックは移動平均線・エリオット波動・サポレジラインとなっており、汎用性が高く王道の手法と言えるでしょう。
なおQuartet Technic Academyではあらゆる相場状況に対応できるように、次の4つの手法を学べるようになっています。
- クロスストラテジー
- ディサイドストラテジー
- トレンドストラテジー
- ファイナルストラテジー
4つのうち、ディサイドストラテジーとトレンドストラテジーは特に使う機会が多い手法となります。
この2つの手法に関しては、商材に付属するトレーダー和也監督監修のインジケータを使用できます。
インジケータを取り入れることで、一目で手法を仕掛けるタイミングを見極められ、優位性の高いエントリーの判断が可能となるようです。
販売金額
Quartet Technic Academyの販売価格は48,000円となっています。
情報商材となると3,000~5,000円、ツールや自動売買ソフトとなると30,000~50,000円が平均的な相場です。
Quartet Technic Academyはインジケータ込みの商材であるため、価格としては平均的でしょう。
インフォトップを介して販売しており、支払い方法はクレジットカード・銀行振込・コンビニ払いのいずれかを選べます。
クレジットカードでの決済では最大6回の分割払いを設定できます。
販売者
Quartet Technic Academyを監修したのは、トレーダー和也監督(松田和也)という人物です。
過去にホームレスだった経験を持っていますが、FXを始めてからは数億円規模も稼ぐ専業トレーダーとなりました。
今はトレードよりも教え子の育成に専念しており、オンラインサロンやセミナーの開催などを定期的に実施しています。
対面での指導に重視しており、教え子の数は550人を超えている(被対面の相談者を含めると2,000人)そうです。
投資以外にボランティア活動やラジオ出演など、様々な活動も取り組んでいます。
YouTubeチャンネルも解説しており、FXの疑問に対する回答や相場などの情報を動画で発信しています。
また、Quartet Technic Academyの販売会社は「合同会社ジャスティーン」です。
名古屋市天白区に所在し、森田研一という人物が運営統括責任者となっています。
ホームページなどはないようですが、法人登録されています。
なお、現在地の場所はマンションの住所となっていました。
自宅と兼用の事務所なのか、それとも情報商材では多いバーチャルオフィスで登録しているのか、真実は判明していません。
Quartet Technic Academyを実際に使った体験者の被害相談内容
今回はQuartet Technic Academyを購入し、73万円もの損失を出したWさんにお話しを伺いました。
どうして大きな損失につながってしまったのか、その理由をご紹介します。
Quartet Technic Academyは稼げない!体験者の証言を元に分析
Quartet Technic Academyについてご紹介しましたが、どうして稼げないのでしょうか?
ここからは元受講生のWさんや他の相談者の話を元に、稼げない理由を分析していきます。
初心者には難しい手法である
Quartet Technic Academyの特徴であるスキャルピングは、初心者には難易度が高い手法だと言えます。
スキャルピングは1日1回のような短期では勝てる手法ですが、長期的に利益をプラスにしていくのは難しい手法です。
資金効率の良さが魅力ですが、デイトレードと比べるとリスクは高く、トレード回数によってリスクも倍増していきます。
勝ち続けるので高度な戦略とスキルを必要であり、最低でも半年から1年以上のトレード経験は必要でしょう。
Quartet Technic Academyで学べる手法は一見すると簡単そうですが、実は複雑で難しいものとなっている可能性があります。
謳い文句がそもそも現実的ではない
Quartet Technic Academyでは、1日100pipsを稼げる手法としてスキャルピングを初心者におすすめしています。
数回にわたりトレードを繰り返すので、1回で大きく稼ぐよりも10pipsを10回得た方が現実的という解釈です。
1回で大きく勝とうとするとエントリーポイントを少なくなり、効率的ではないでしょう。
しかし、小さな積み重ねとはいえ、FXで1日100pipsを稼ぐのは簡単なことではありません。
負けトレードも含めて1日に何回もポジションを取らなければならず、メンタル管理が不十分だとポジポジ病となり逆に損失が増える可能性もあるでしょう。
FX経験もスキルもなく、メンタル管理も適切でない初心者には合わない手法だと言えます。
そもそも自分に合うトレードスタイルは人それぞれ異なります。
「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」と販売ページには書かれていますが、Quartet Technic Academyの手法だけが絶対というわけではないのです。
トレーダー和也監督の口コミが良くない
トレーダー和也監督は受講生に絶大な信頼を得られている一方で、悪い評判もありました。
今回はいくつかの口コミをご紹介します。
この人、言葉遣いさえ直ればなぁ~ 品がない
引用元:暴露板
SNSでメルマガだったかな?登録してましたが、自分の方向性と違うのでDMでこれまでの感謝を伝えたところ、
かなりのdisられ返信きましたよ。自分に賛同しないからって、顔の見えない相手に失礼すぎますね。
75MAの反発狙いだったような気がしますが、商材もその程度なのかな?ネットで充分拾える情報です。
もちろんフォロー解除しましたよ笑
引用元:暴露板
商材自体は別に普通だとおもうけれど、その後のメールとかが正直うざい…
購入者で成功した人との動画が棒読み過ぎてどう見ても台本ありだと素人目でもわかるレベル。
その後予想通り高額商材への勧誘があって100万近い金額。
ある程度無難な商材で餌をまいてその後、この勧誘で儲けるのが目的だと思いました。
まあこの商材だけでも稼ごうと思えばできるとは思うけれどやり口的にちょっとね…
引用元:暴露板
主に人柄に対する口コミが多いです。
良く言えば熱血指導の講師ですが、人によっては品がない・怖いというイメージも持ちやすいようです。
また、考え方が合わないので今までの感謝のメッセージを送った上で最後のやり取りにしようとした人は失礼な対応をされていたことが分かりました。
他にも商材については一定の評価をしているものの、後に高額商材への勧誘もあって他の販売者と変わらない手口に不満を示す口コミもありました。
実績を公言していない
トレーダー和也監督は自分の実績を公言しないスタンスを保っています。
実力も実績もあると言われている人が、一切実績を出さないことに疑念が出てきます。
1度だけ2018年のフォワード実績を発表してそうです。
それでも過去の実績を持ってくるというのは、直近でも良好な実績がその年のものだったと考えられます。
本人曰く、2019年は講師活動が多忙でほとんどトレードができなかったと伝えているそうです。
過去に販売していた商材も怪しい
トレーダー和也監督が過去に関わっていた商材には「Wインカムトレーダー養成プロジェクト」がありました。
1回の作業だけで、月利15~20%のトレードが可能になると謳っていました。
これはFXに加えてCFDの運用も行う教材となっています。
CFDは株式や株価指数、商品先物などを売買した時の差額のみを決済する取引手法で、差額決済取引と呼ばれます。
株式やFXと比べてCFDはマイナーな上に、色々とリスクがあるので注意が必要です。
例えばCFD会社によって投資商品は異なり、銘柄が多くため絞り込むのも大変です。
それに加えて海外マーケットの情報収集が難しいという弊害があります。
そしてレバレッジをかければ大きな利益を得られる反面、為替リスクや金利変動リスクの発生で相場が予想外の動きをすると一気に資産が解けてしまう点がリスクです。
CFDも十分リスクのある投資にも関わらず、トレーダー和也監督は動画内で「CFDの理解がなくても大丈夫」「僕についてくればいい」という風に宣伝しています。
それを鵜呑みにして商材を買い、指導通りに運用して資産を溶かしても「投資は自己責任」という風潮があります。
投資には色々な知識と経験が求められるので、「誰でも稼げる」や「理解がなくても大丈夫」という甘い宣伝文句に初心者は注意が必要です。
Quartet Technic Academyは購入するべきではない
今回はトレーダー和也監督のQuartet Technic Academyをご紹介しました。
実績も評価も高い商材ですが、上手く稼げなかった人がいるのも事実です。
人によっては稼げる可能性のある手法でも、残念ながら全ての人が思い思いに稼げるとは限りません。
また、Quartet Technic Academyの購入後は100万円近くもする高額商材の勧誘もあるようなので、本命はそちらである可能性も高いです。
商材の内容は初心者には難しく、大きく負ける可能性もある手法となっているので、迂闊に手を出すべきではないと言えます。