バイナリーオプションは投機性が高いことから、勝率を少しでも上げるための情報商材も数多く販売されています。
情報商材の中には有益な情報をきちんと教えてくれるものもありますが、中には全く効果がない情報しか詰まっていないものもあるのです。
今回はYouTubeにも動画投稿している「やっさん(前田康人)」のバイナリーオプション教材についてご紹介していきます。
購入したらちゃんと効果が出るのかどうか、気になる方はぜひチェックしてみてください。
やっさん(前田康人)のバイナリー教材を購入したのに48万円損した体験談
まずは、実際にやっさんが提供しているバイナリー教材「60(ろくまる)」を購入したにも関わらず、48万円負けてしまったRさんの体験談からご紹介していきましょう。
Rさんは元々、バイナリーオプション取引は行っていませんでした。
しかし、経済的にもっと自由を手にしたいということからバイナリーオプションで稼ごうと考えたようです。
Rさんはバイナリーオプションを始める上で、情報商材を中心にチェックしていったそうです。
そんな時、ちょうどYouTubeで発見したのがやっさんが運営するチャンネル、「前田康人のバイナリーオプション」でした。動画を視聴する中で、教材に興味を持ち購入したと言います。
やっさんはいくつかバイナリーオプションに関連する情報商材を販売していますが、その中で一番新しく公開されているのは60(ろくまる)です。
もちろん、Rさんのやり方やタイミングなどによって最終的な金額は変わってきてしまうため、一概に情報商材が悪いとは言えませんが、ツールを購入した時のようなサポートは一切受けられないので注意が必要です。
60(ろくまる)ではどんな内容を教えてくれるのか?
バイナリーオプション教材として2つの動画がセットになっている60(ろくまる)は、どのような内容を教えてくれる情報商材なのでしょうか?
60では主に1時間取引で勝つための方法について教えてくれます。
1つ目の動画では、まずチャートの何をどう見て、どのようなチャートを選ぶべきか、打ち込みポイントや同様のシーンでも取引OKな場面とNGな場面などが解説されているようです。
これらの情報はある意味基本的な部分になります。
まだバイナリーオプションを始めたばかりという人には向いていますが、既に慣れている人が動画を見ても、もしかしたらあまり参考にならないかもしれません。
2つ目は本題といった形の動画となっており、1時間取引で勝つための方法を教えてくれます。
そもそも1時間取引で勝つためには、毎日似た動きをする時間帯が決まっており、その時間帯をピンポイントで狙っていけば勝率を上げやすくなるというもののようです。
その時間帯がいつになるのかは商材を購入して動画を視聴しなくては分かりません。
60を購入するにあたって注意しなくてはいけないのが、時間帯が限定されているという点です。
1時間取引で勝つ方法がその時間帯をピンポイントに狙って取引するものだということは分かっています。
そのため、成功させるためには商材の中で紹介されている時間帯を空け、集中的に取引をする必要があります。
例えば日中はサラリーマンとして仕事をしている人だと、もしこの教材を購入した後に仕事時間と取引に集中しなくてはいけない時間が被ってしまえば、意味のない商材購入になってしまう可能性もあるでしょう。
なお、あくまでも60という情報商材はバイナリーオプションで勝率を上げるためにおすすめの方法を紹介してくれているだけで、勝率を上げるツールが入っているわけではありません。
Rさんはきちんと理解した上で60を購入したようですが、残念ながら取引が思うようにいかず、損失につながってしまったそうです。
口コミ・評判がほとんど見つからない!その理由は?
やっさんの情報商材について、他にも利用している人がいないか調査してみました。
どうやら興味を持っている人はいますが、実際に購入し口コミとして投稿している人は見つかりませんでした。
“有料商材には一切手を出さないにしても、YouTubeとかで説明している前田康人のやり方で大体勝てますか?”
引用元:5ちゃんねる
掲示板ではやっさんの情報商材を利用する、というよりも無料で視聴できるYouTubeの内容に興味を持っている人は発見できましたが、情報商材の方に興味を持つ人は見つかりません。
口コミや評判が見つからないのは、2つの理由が考えられます。
1つはほとんど情報商材を購入した人がいない点です。やっさんは動画投稿も行っており、比較的バイナリーオプションに関する基本的な情報は動画で説明しています。
情報商材はどうしても有料になってしまうため、動画だけを参考にする人も多いようです。そのため、視聴者はいても情報商材の購入にあまりつながっていない可能性があります。
もう1つは、そもそも高額なツールを販売しているわけではないという点です。
バイナリーオプション用のツールや販売している人に対して悪い口コミ・評判が多く見られるのは、高額な金額を支払っているにも関わらず、結果が残せず「騙された」という感覚に陥りやすいためです。
一方、やっさんが販売している情報商材はほとんどが1万円、高いものだと3万円の価格設定となっています。
それほど高額ではないこと、そしてそもそもツールではなく考え方や取引方法に関する情報を購入しており、負けてもある程度納得できることから、参考にならなかったとしても口コミや評判が投稿されないと考えられます。
今回お話してくれたRさんも、情報商材の内容が有益だったかどうかはさておき、訴訟などは考えていないそうです。
やっさん(前田康人)の素顔とは?!
続いて、やっさんがどのような人物で信頼にあたるのかをご紹介していきます。
やっさんのブログ・Twitterなどを確認しましたが、あまりプライベートな情報は得られませんでした。
素顔については動画のサムネにも登場することが多いため、確認することは簡単です。
ちなみに「前田康人のバイナリーオプション」というYouTubeチャンネルは、2015年からチャンネルを解説しており、2020年12月10日現在の登録者数は2260人となっています。
日本バイナリーオプション協会公認講師は本当?
プライベートな部分はあまり分からないものの、気になる1文を発見しました。
それは、Facebookの自己紹介欄に記載されている「日本バイナリーオプション協会公認講師」です。
日本バイナリーオプション協会公認講師というと、非常に信頼性が高いのではないかと思えますが、実際には異なります。
まず、日本バイナリーオプション協会について調査してみましたが、既に解散されています。
その後は「健全バイナリーオプションの集い」に名前を変えたようですが、こちらも現在存在しているか分からない状態です。
日本バイナリーオプション協会は西江義博が設立した団体らしいのですが、5ちゃんねるでは西江義博がハイロー取引でデモ口座を使用したことが判明し、炎上した人物でもあります。
そのような人物が設立した団体であり、詳細も不明ということから、いわゆる名前だけの団体で活動の中身はほとんどなく、情報商材屋が名前の信用度を上げるために作られた団体ではないかとも考えられるでしょう。
やっさんは日本バイナリーオプション協会の公認講師という肩書きをFacebookに掲載していますが、そのせいで信用度が低くなっていると言えます。
『60(ろくまる)』以外にどんな情報商材を販売している?
やっさんは60(ろくまる)以外にも情報商材をいくつか販売しています。
それぞれどのような内容となっているのか、簡単にご紹介していきましょう。
M.Y インジケーター
M.Y インジケーターはオシレーター系のテクニカル指標で、使いやすさを重視したインジケーターになります。
M.Y インジケーターを取り入れることにより、売られ過ぎか買われ過ぎかを判断できるそうです。
解説動画では数値設定の仕方と使い方について紹介しています。
販売価格は1万円となっていますが、チャートはDMM FXしか使ったことがなく、他のチャートでも同じ再現性を持つのかは不明ということでした。
ロックオン
ロックオンという情報商材では、主にバイナリーオプションにおける順張り・逆張り手法を解説しています。
内容は、チャートの選び方から30秒取引・60秒取引・15分取引それぞれの打ち込みと解説、ローソク足での30秒・60秒取引の打ち込みと、ローソク足逆張りで15分取引の打ち込みについても解説されているようです。
情報量が多いためか、値段は3万円に設定されていました。
1分逆張り手法
名前の通り、1分(60秒)取引での逆張り手法を解説している情報商材です。
商材は動画1本であり、価格は1万円となります。
平均足とローソク足、それぞれの1分足を見ながら、先の動きを予測し逆張りしていくという方法を解説しているそうですが、基本的な逆張り手法とどのような違いがあるのかは不明です。
平均足とローソク足手法ver.2
平均足とローソク足手法ver.2は、元々2017年に販売を開始した平均足とローソク足手法の情報を更新したものです。
打ち込みのタイミングやチャートの選び方、やっさんが使用するチャートの紹介に加え、新たにチャート設定の方法とver.2の打ち込みタイミングを解説する動画がセットで付いてきます。
価格は1万円で、下記の「Answer」とセットで購入することもできます。
Answer
Answerは元々期間限定で販売されていたようですが、現在は常時販売に切り替わっています。
また、こちらは上記の「平均足とローソク足手法ver.2」を前提に話している部分が多く、Answerだけだと分からないことも多いようです。
内容としては、30秒取引をする場合に打ち込む時のポイントなどが2本の動画にわたって解説されています。価格は2万円で、他の商材よりも少し高めです。
Noh a hawk
Noh a hawkはやっさんが初めて製作した情報商材で、2016年に販売が開始されました。
チャート設定のやり方やオリジナル手法の紹介、エントリー解説、打ち込む際の心構えについて解説する動画など、計10本の動画がセットになっています。
価格は3万円と高めの設定です。こちらもあくまで情報商材であり、ツールではないので注意してください。
結論:やっさんの動画を見るのはいいが、情報商材を買う必要があるかは微妙
今回は、やっさん(前田康人)の情報商材を購入し48万円失った方のお話や、やっさんの人物像についてご紹介してきました。
やっさんはYouTubeやブログ、SNSなどでバイナリーオプションに関する情報を発信しており、情報商材の販売も行っています。
動画の中ではバイナリーオプションの基本的な部分を学べる動画もあるため、参考にする分には良いのですが、果たして情報商材を買った方が良いかと問われると甚だ疑問です。
また、やっさん自体も信用度の低い「日本バイナリーオプション協会」の公認講師を名乗っていることから、あまり信頼のおける人物とは言えないでしょう。
動画を見る分には良いですが、情報商材は買わなくても良さそうです。