今回は「バイナリーオプションで稼ぐブログ」の運営者、孤高のトレーダーショウについて調べてみました。
この記事では、孤高のトレーダーショウが販売するバイナリーオプション商材「Athena(アテナ)」を購入し、大損失をした人のインタビューをご紹介しています。
どういう理由で127万円もの大損失を出してしまったのか、また孤高のトレーダーショウの正体や評判についてもまとめています。
孤高のトレーダーショウの「Athena」で127万円損失した元会員の話
孤高のトレーダーショウの「Athena」を購入してバイナリーオプションを始め、127万円も溶かしてしまったOさんからお話を伺いました。
大損の原因や騙された理由について見ていきましょう。
勝率80%のトレード手法なのに全く勝てず
通常のサインツールは、MT4にセットするとサインが出た時に音を鳴らし、エントリーするものとなっています。
一方、Athenaはメッセージアプリにエントリー情報が流れ、その通りに10分間取引でエントリーする仕組みのようです。
サインの配信システムではAIが搭載されており、相場を学習してハイローを予測してくれる仕様となっています。
勝率80%のトレード手法と謳っておきながらOさんはその実感は一切なく、どんどん資金を溶かす一方になってしまっていました。
AI搭載なら当たりそうと思われがちですが、AIは過去のデータから学んで相場の動きを予想しているので、過去に事例がない動きがあれば対応できないので予想が外れる可能性は高いです。
そのため、決して万能な機能ではありません。
Athenaの料金は?
Athenaは購入すると会員サイトから極秘ロジックを学べるほか、現役プロトレーダーのチャート解説の動画配信、個別のLINEサポートを利用できるようになっています。
そのため、ツールというよりもコミュニティやオンラインサロンのような立ち位置なのでしょう。
料金も月額制を基本としているので、高額なツールと比べて割安となっています。
しかし、参加者が殺到し、LPサイトでは600人以上が参加しているともありました。
サポートの質を下げないために、本気で稼ぎたい人だけ参加してほしいという理由から参加者が1000人になったら料金を上げると宣言しています。
2020年12月時点で、クレジットカードの決済申込フォームでは19800円のままなので、利用者は1000人を超えていないのでしょう。
ただし、本当にどれくらいの利用者がいるのかは、こちらから把握することはできません。
あえて今後値上げすると宣言することで、安いうちに買った方がお得だと見た人を煽っているのかもしれません。
さらに、Athenaには買い切りがあります。買い切り版では月額会員は閲覧できない上級コンテンツや一部コンテンツも視聴でき、1年間はマンツーマンのサポートが受けられるようです。
価格は98000円となっており、月額制と比べて140,000円もお得になります。
買い切りは限定5名までとしていますが、現時点でまだ購入申し込みのページが残っているので、売れていないのか、限定自体が嘘の可能性があります。
また、会員制の方がトータル的な費用が大きくなるはずなのに、会員サイトの一部コンテンツを閲覧できない制限に不信感が湧きます。
全額返金に対応してもらえず
Athenaは10回以上のサポートを受けていることを条件に、30日間以内の連絡で月額料金の全額返金に対応しています。
しかし、Oさんは条件を満たしていなかったので返金できないと返答されました。
それでも損失があまりに大きいので苦情を入れてもスルーされ、結局返金は諦めています。
1ヶ月以内に10回以上のサポートを受けろというのは、一見簡単そうに思えるでしょう。
しかし、意外に難しくクリアできる人は少ないと考えられます。まず、1ヶ月あたりの平日は20日程度です。
さらに、最低条件として情報商材の手法通りの運用をしなければならないので、手法をしっかり覚えるためにはコンテンツを熟知しなければなりません。
会員サイトではかなりのコンテンツがあり、しかも長文+初心者には理解に時間がかかるケースも多いので、実際に学んで手法で実践に移るまで時間がかかってしまう可能性が高いでしょう。
そうなると、実際に運用できる日数も少なくなってしまいます。
また、サポートのやり取り自体時間がかかってしまうことも多く、1ヶ月以内に10回以上の添削という条件を満たすのは厳しいと言えるでしょう。
全額返金があると安心と思われますが、これは集客を目的にしたものだと考えられます。
Athenaの返金範囲はあくまでも月額料金となるので、それ以上の損失を出していれば条件に当てはまり戻ってきたところで十分なカバーにはならないでしょう。
さらに買い切り分に対しての全額返金についてはLPでは記載がないので、どれだけ返金されるのかはっきりしていません。
投資は自己責任で行うものであり、ツールや商材に返金保証があっても補償範囲はあくまでも購入代でしかありません。
そのため、大損してのそこは返金の対象外であることを頭に入れておかなければなりません。
孤高のトレーダーショウを訴訟する気は?
Oさんに訴訟をする気があるのか伺ったところ、訴えたい気持ちは強いです。
個人で訴えるよりも集団訴訟の方が悪質性を訴えられることも理解されていました。
しかし、Oさんはどれだけの人がAthenaを使っているのか、また被害を受けている人を把握できていないようで、集団訴訟は厳しいように思っているようです。
ただ、今後被害者がどんどん出てくるようであれば、集団訴訟の準備が進んでいく可能性はあるでしょう。
気になる孤高のトレーダーショウの評判
孤高のトレーダーショウの評判はどうなのか調べてみました。
しかし、評判につながる口コミは一切見つかりませんでした。
AthenaのLPサイトでは会員の喜びの声として、LINEのスクショがいくつか公開されています。
そこでは、徐々に増やせるようになった、エントリー絞ったら勝率71%ぐらいになったといった内容がありました。
ただ、この手の口コミは作ることも難しくありません。
そもそも、LP以外に口コミが全く存在しないところを見ると、Athenaの実績は孤高のトレーダーショウから発信されるものに限られ、他にはないところも不安要素です。
今のところ悪い評判も良い評判もありませんが、実績がないので信用はできないと考えた方が良いでしょう。
孤高のトレーダーショウの素性は?
孤高のトレーダーショウについて調べてみましたが、詳しい素性は分かりませんでした。
ここからは調べて分かった範囲で、ショウの正体についてご紹介します。
ブログやInstagram、LINEを運営している
最近は動画配信をするトレーダーが多いのですが、孤高のトレーダーショウが運用するのはブログとInstagram、LINEのみです。
ブログではバイナリーオプションに関するコラムを発信しており、他にはプロフォールやAthenaのLP(オリジナル企画)、LINE登録、お問い合わせページで構成されていました。
詳しい自己紹介では元会社員でしたが、社会不適合という理由で会社を辞めてアフィリエイトで月収80万円以上の利益を出せるようになったそうです。
コラム記事の冒頭にはAthenaの広告、下部にはハイローオーストラリアと自分のLINE@の広告があるので、運営するブログもアフィリエイト目的のものである可能性があるでしょう。
アフィリエイトの稼ぎを使って自己裁量でバイナリーオプションを始めますが、1200万円の損失を抱えています。
その後、専業投資家Sという存在で300万円もの高額コンサルを受け、勝率70%以上のトレーダーに育ったそうです。
Instagramでは実績や会員とのやり取りらしい画像、ブログ記事の一部などが投稿されています。
投稿頻度はあまり頻繁ではなく、またプライベートが分かる投稿は見つかりませんでした。
また、過去に以外の情報商材やツールを販売していた情報も見つかっていません。
販売者との関係性
AthenaのLPサイトには特定商取引法に基づく表記が掲載されています。
情報商材も通信販売に分類されるので、販売するためには特商法に基づき販売会社や住所、電話番号などの詳細を掲載しなければなりません。
販売者は孤高のトレーダーショウではなく、原拓也という人物でした。
原拓也とはどんな人物なのかというと、アフィリエイトのコンサルトを行っている人物のようです。
ブログを運営していますが、作りが孤高のトレーダーショウのブログと少し似ています。
さらにWPBマスタースクールという情報商材を販売しており、そのLPの内容の一部がAthenaとほぼ一緒でした。
具体的にはサイトの構成、月額19,800円の下り、5人限定の買い切り版などの文章がほぼ同じ、さらに購入ページに進むための画像も同じものが使われていました。
Athenaの販売者が原拓也という人物なので、LPが似るのは理解できます。ただ、孤高のトレーダーショウとの関係性が気になるところです。
ショウが原拓也のコンサルを利用して商材を販売している可能性もありますが、ネットは匿名で活動できるため実は同一人物である可能性も否定できないでしょう。
WPBマスタースクールに対する口コミや第三者による実態は探しても見つからなかったので、Athenaや孤高のトレーダーショウと同様に怪しい人物であることは間違いありません。
結論:孤高のトレーダーショウには関わらないほうがいい
今回は孤高のトレーダーショウについてご紹介しましたが、販売しているAthenaには手を出さない方が良いでしょう。
月額3万円ほどなので、数十万円以上の高額な商材やツールを買うよりもハードルが低く感じてしまいます。
しかし、配信によるエントリーサインを活用しても大損する人もいました。
AIが相場を学習してサインを配信するシステムになっているようですが、急な変動など予想外の動きには対応できない可能性があります。
さらに、商材や孤高のトレーダーショウに対する口コミが一切ないので信用できる情報が存在しない点も怪しいと思える部分です。
実績が明確になっていないシステムであるためAthenaの購入や孤高のトレーダーショウと関わることはおすすめしません。