今回は織田慶の「AFS(Asset Formation System/アセットフォーメーションシステム)」を使って85万円の損失を出した方にインタビューしてみました。
織田慶はサインツールの販売や投資コミュニティを運営する人物で、頻繁にセミナーを開いていることもあってバイナリーオプションや投資の世界では知名度が高い人物です。
しかし、ペテン師と噂する人も大勢いるようです。織田慶自身やツールの詳細、実際の口コミ評判についてまとめているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
織田慶の「AFS」を買って、85万円損失した方の話
織田慶はAFS(Asset Formation System)というバイナリーオプションで使えるサインツールを販売しています。
ネット上でも広告を出しているので、投資に興味がある人であれば一度は目にしたことがあるかもしれません。
AFSは「1年間で1000円から2000万円までに積み上げられる」と謳われているツールのようです。
しかし、2000万円の利益を手に入れるどころか、Sさんは85万円の損失を出してしまいました。
AFSを購入して損失を招いた理由とは?
なぜSさんはAFSを使い、85万円もの損失を出してしまったのでしょうか?
Sさんから事の真相をお話ししていただきました。
織田慶のAFSでは、全額返金保証を設定していました。
Sさんは万が一ダメだったとしても、全額返金保証があるなら安心だと感じて購入を決定しました。
しかし、全額返金保証の適用には条件があるようで、入会の時点で具体的な説明はなかったそうです。
AFSを使ってバイナリーオプションを始めた結果、Sさんはサイン通りのエントリーでも負けが続いて10万円も損失します。
1日に80~100回ほどのサインを出してくれるようなので、ポンポンとエントリーしてしまったそうです。
最初は「まだ始めたばかりだから」と気にせず続けたようです。
ところが、勝率はずっと5割にも満たず惨敗し、気付いた頃には85万円の損失になっていました。
AFSの特徴
AFSは操作が1クリックだけで、スキルや知識なしでも誰もが稼げることを特徴に上げています。
また、1000円から始められる点も特徴でしょう。
しかし、本当に誰でも勝てるツールなのでしょうか?Sさんの話によれば、AFSは移動平均線・平均足・ローソク足が表示され、MT4に+αされたようなツールのようです。
1分取引で検証上の勝率は80%となっており、これだけを見ればかなり期待できるツールでしょう。
織田慶は1000万円も投入して人工知能を搭載し、今までの統計を元にハイエントリーかローエントリーか矢印で示してくれます。
しかし、バイナリーオプションはハイかローの二択なので、運的な要素も強いので1分先の相場を的確に予想するのは至難の業です。
織田慶の動画では、結局はトレーダーの判断が求められる場面もあるような発言があるので、ツールのみで勝つのは難しいと考えた方が良いです。
広告では29万8000円だったそうです。
しかし、「今だけ」という表現でAFCへの入会を促し、ツールを提供する形になっています。
もしかして、入会金が正式な販売価格なのかもしれません。
元の価格よりも高く見積もっておくことで、少し安くしただけでもお得に感じる心理を使っているのでしょう。
しかも、AFSもAFCも「完全無料で紹介」でメール登録からさせられ、最終的には有料入会や購入を求められるようになっています。
返金保証があっても期待できない
全額返金保証を受けるためには、次の条件を満たす必要があるようです。
- コミュニティ開始から90日以内の連絡
- 90日間の実践期間内でノウハウ通りに運用して1回1万円以上のエントリーを1ヶ月行うなかで、1日5回(平日全て)、月トータル100回以上行っている
- AFSのマニュアルルール通りにエントリーしている
- 最初にデモトレードを2週間行っている
- 1週間毎にエントリー時の取引履歴のキャプチャ画像を提示する
1000円から稼げるとしながら、最低条件は1回1万円の投資で1日5回以上のトレードを毎日行わなければなりません。
仮に5回全てのトレードで失敗した場合、5万円すべて失うことになります。
さらに月100回以上の条件もあるので、1ヶ月あたりで最低100万円も賭けないと返金対象にならないということです。
しかし、LPや広告では1000円からと大々的に書かれているので、Sさんを含め多くの人を勘違いさせ、結果返金に応えてもらえず泣き寝入りした人もいることでしょう。
運営会社も怪しい…
AFSの販売及びAFCを運営する会社は「株式会社アドバンス」です。
責任者は鈴木健二という人物ですが、ネットで検索しても詳細は出てきませんでした。
LPには住所もありますが、国税庁のページで検索すると株式会社アドバンスを含めて3つの企業が登録されています。
他2社は責任者の名前も違っており、関係性ははっきりしていません。
なお、現在は株式会社アドバンスの代表が太田充に変わっていますが、鈴木健二とは別人か、それとも同一人物かどうかははっきりしていません。
OMAスクールを始め、AFS・AFC以外にも怪しい投資商材の販売や投資スクールの運営をしているので、運営会社にも注意した方が良いでしょう。
ちなみに鈴木健二は「競艇」というサインツールを販売していました。
それでも「1年間で1000円が2000万円になる」とAFSと同じ謳い文句がありました。
顔写真などの人物を特定できる情報が見つかっていないので、鈴木健二や太田充は織田慶と同一人物である可能性も否定できません。
集団訴訟に向けた動きあり
集団訴訟プラットフォームのマトマリでは、織田慶の集団訴訟の参加者を募集しています。
まだまだ参加者が10人を満たしていない状態ですが、訴えたいと思う方はSさんを含め少なからずいるようです。
もっと被害者が集まれば、本格的に集団訴訟が起きるかもしれません。
AFSの評判はどうなのか
AFSの評判はどうなっているのか調べてみたところ、ネット上では最悪でした。
“AFSは詐欺品です。入会した後は、実演もなければ、指導もありません。検証したけど、でたらめです。”
引用元:投資顧問のウワサ
“1000円が2000万円になるとか、システムを無料でくれるとか、うま過ぎる話だなぁと、半信半疑で送られてきた動画見てましたが、最後に入会金のご請求198000円。
まあ、そんなうまい話は無いよな。”
引用元:投資顧問のウワサ
“アセットフォーメーションシステムとかいう馬鹿でも胡散臭さがわかる名前やし、どうせ情報商材やろうと思ったら情報商材やし、どっからか拾ってきた写真使いすぎ”
引用元:twitter
このように、胡散臭いツールと感じている人は多いようです。
中には実際に入会して検証した人もおり、やはり簡単に稼げるようになるツールではないようです。
織田慶とはどんな人物か徹底調査!
織田慶の販売するツールはかなり不評であることが分かりましたが、一体どのような人物なのか調べてみました。
元々はプロボクサーだったようですが、選手として燃え尽きた後はオンラインカジノにハマります。
オンラインカジノを続ける上で独自に攻略法を見つけ、出入り禁止になるほど稼ぐことに成功しました。
その後、バイナリーオプションと出会い、研究を重ねて必勝の法則を見つけ出し、3年で1億円もの稼ぎにしたそうです。
2019年8月には「1500人が実証!勝率8割の馬鹿トレFX」という書籍を出しています。
東京と大阪で定期的にリアルセミナーを開催しているほか、公式ブログやTwitterの運用、商材の広告にも自分の写真を採用しているので、素顔は調べればすぐに分かります。
現在はAFCという投資コミュニティを運営しており、20~70代まで幅広い年齢層の会員がいるそうです。
オンラインで投資ノウハウを紹介するだけではなく、会員限定セミナーも行い、参加者との交流の場も作っています。
以前は別名で商材を販売していた?
織田慶は以前、中島裕之という名前を名乗って商材を売っていた噂があります。
中島裕之は、SALVAGE PROJECT(サルベージプロジェクト)という仮想通貨投資案件をオファーしていた人物です。
この案件はメールとLINEの友達登録を完了させると、スキルなしで何もせずに毎月100万円の安定した収入を受け取れるノウハウを教えてもらえるようになっています。
登録自体は無料ですが、プログラムに参加するためには高額な会費や授業料の支払いが必要です。
SALVAGE PROJECTを紹介するインタビュー動画では、稼げないと悪評のバイナリーオプションを販売していた松岡沙耶の姿もあり、その時点で危険な案件だと疑われていました。
また、プロジェクトの参加者は仮想通貨投資の自動売却ツールが利用できるようですが、指定された口座でトレードをしても稼げないという人がいました。
それどころか、入会すると上級ステージの加入を求められ、さらに稼げるようになる代わりに追加で会費を支払わなければなりません。
しかし、全く稼げない上に中島裕之にメールを送っても連絡が取れず、行方知らずとなりました。
マトマリでは中島裕之に対する集団訴訟を呼び掛ける投稿もあり、現時点で37人が参加しており、探せば被害者はもっと多いかもしれません。
そして、気になる中島裕之の経歴ですが、会計士として13年間働いていたそうです。
織田慶はプロボクサーなので全く異なる経歴ですが、中島裕之と同一人物と言われる理由は顔つきや話し方が似ているという意見があるからです。
本当に同一人物であるかは明確ではないものの、事実であれば以前から悪質な商材を売って稼いでいたことになります。
名前をコロコロ変えているのであれば、織田慶と中島裕之はいずれも本名ではない可能性もあるでしょう。
結論:織田慶のコミュニティへの入会や商材の購入は危ない!
今回は織田慶について調べてみました。結論からいうとAFSの購入及びAFCへの入会は危険なので避けた方が良いです。
AFSは勝率8割と謳っておきながら、インタビューに協力していただいた元会員の方は5割も満たない結果となっています。
85万円の損失を出しても、厳しい返金条件に当てはまらないという理由でお金は戻ってきていません。
バイナリーオプションは二択から選ぶというシンプルなトレードですが、サインツールがあれば確実に勝てるわけではありません。
サインが出ても外れることはあるので、自己分析や判断も欠かせません。
誰でも稼げる、知識やスキルなしという記載があってもそれは鵜呑みにしない方が良いです。
また、運営会社の責任者も集団訴訟の募集が行われているほか、中島裕之と同一人物である噂もあり、ツールだけではなく織田慶自身も信用できない危険人物と言えます。
大きな損失を招かないためにも、織田慶とは関わりを持たないようにしましょう。