一般社団法人日本投資家育成機構では、投資に関するセミナーを開催しています。
さらに、FX・株式・バイナリーオプションの商材やツールも行っているので、セミナーで学び、ツールを使えば投資が上手くいくと期待される方もいるでしょう。
しかし、
- 日本投資家育成機構で本当に稼げるようになる知識やツールは与えられるのか?
- 代表者や講師陣は信頼できるのか?
といった不安を持つ方も多いでしょう。
そこでこの記事では、バイナリーオプションのツールや商材などについて、日本投資家育成機構からバイナリーオプションのツールを購入して運用した方のインタビューにて内容を暴露していきます。
日本投資家育成機構が主催するセミナーへの参加や、講師陣が手掛けるツールの購入を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
一般社団法人日本投資家育成機構で投資を学び、87万円損失した方の話
今回は一般社団法人日本投資家育成機構が開催するバイナリーオプションのセミナーに参加し、さらに「億千万バイナリー」という商材を買って運用を始めたEさんにお話を伺いました。
Eさんは講師を信じて億千万バイナリーを購入しましたが、成果が出ずに87万円もの損失を出しています。
なぜ87万円の損失を出してしまったのか、体験談と日本投資家育成機構や商材の特徴についてご紹介しましょう。
「億千万バイナリー」を購入して87万円の損失に
日本投資家育成機構では、投資系メディアにも出演経験が豊富なFX-Katsuが在籍しており、彼の存在を通じてEさんは会社を知りました。
さらに、公式サイトからは投資の基礎知識を動画などで紹介するメルマガの登録が可能です。
Eさんはメルマガが無料で利用できる安心感から登録し、直近の相場解説や投資の基礎ノウハウなどを少しずつ身に付けていきました。
また、FX-Katsuら講師陣の有料セミナーにも参加し、セミナー内容は充実していたそうです。
バイナリーオプションに興味を持ってことをきっかけに購入した「億千万バイナリー」は、バイナリー講師の橋本純樹が作成する商材で、ローソク足波動論と呼ばれる手法を使う内容となっています。
商材の価格は49,800円(税抜)で、購入するとバイナリーロジックやマインドコントロールの講義、生放送によるオンラインセミナー、資金管理シート、MT4マニュアル、メールサポートなどの特典を受けられます。
現在は募集終了となっており、億千万バイナリーの購入はできないようです。
ローソク足波動論は、例えば陽線が8本で陰線が3本の上昇トレンドが発生すると、その後に陰線8本と陽線3本の下降トレンドが発生し、陽線と陰線が5:5になる法則のことです。
橋本流は5:5の法則に合わせて一定期間の割合を見て、勝てる1本を予測してエントリーするというスタイルです。
複雑な分析が不要なシンプルな手法と動画では紹介されていますが、この手法はプライスアクションの一種で、チャートパターン分析を主軸に裁量をするものとなります。
Eさんはバイナリーオプションの運用経験はなく、裁量スキルがほとんどないままの運用だったので87万円もの損失につながる結果となりました。
また、メジャーな手法ではないので分析の優位性に不安があります。
プライスアクションは統計論となるので、長期足での分析の優位性は高いでしょう。
しかし、橋本流の手法では5分足を使っており、短期足ではチャートにノイズが出て、優位性は低くなります。
そこで優位性の判断に役立つのは橋本純樹のフォワード実績ですが、販売ページでは実績の公開はありません。
販売ページでは平均勝率が70~80%、平均月収300円、600~900万円の利益が出る月もあるという記載がありました。
しかし、フォワード実績の公開がないので手法の優位性をはっきりできません。
さらに、いくらで掛けた結果の利益なのか、最大連敗の可能性など重大な情報も記載されておらず、広告文の内容を裏付ける証拠もありません。
いずれにしても、億千万バイナリーは裁量スキルが身についていないと宣伝文句のような成果が得られないので、商材の質やサポートの充実さをよく確認することが大事です。
一般社団法人日本投資家育成機構とは、どんな団体なのか?
億千万バイナリーを販売する一般社団法人日本投資家育成機構は、C&G Holdingsという会社のグループ会社です。
2012年10~2013年9月を1期目としているので、設立は2012年頃だと考えられます。
8期目(2019年1月~12月末)の時点で売上推移は約5億6,700万円(前年が約3億8,300万円)となっており、売上は年々上がっています。
主な事業内容は次の通りです。
- 投資セミナー事業
- 投資教育事業
- 投資、経済に関する知識の啓蒙及び普及事業
- 投資情報サービスの企画運営事業
投資業界ではFX-JINという名で知られる、山口孝志が代表を務めます。
講師陣にはFX-Katsuや橋本純樹を始め、FX・株式・バイナリー・資産運用と幅広い投資分野の専門家を集め、動画講義の発信やリアル・オンラインセミナーを開催しています。
また、C&G Holdingsは投資商材の販売を手掛けるクロスリテイリング株式会社もグループ会社にあるため、投資教育に関する商材販売も行っているようです。
将来的には投資資格試験の実施や投資学校の運営などの事業も展開し、プロトレーダーの育成やトレーダーの地位向上を支援していく見込みとなっています。
メルマガの購読や動画視聴は無料となっています。
しかし、セミナーへの参加は5,000円以上の支払いが必要で、メルマガやセミナーでは情報商材の販売も実施されるので注意しましょう。
日本投資家育成機構に訴訟の可能性はあるのか?
Eさんが日本投資家育成機構を訴える気があるのか尋ねてみました。
Eさんは日本投資家育成機構を利用してよかったと思える点もあり、また商材の購入とバイナリーオプションの実施は自己判断で行ったものなので、現時点で訴える予定はないと語っていました。
しかし、商材の売り方には怪しさを感じているようでした。
日本投資家育成機構やグループ会社は、誇大広告のような宣伝文句が多く、重大な情報が記載されていない傾向があるので、トラブルの大きさ次第では
集団訴訟に発展する可能性はあるかもしれません。
日本投資家育成機構や億千万バイナリーの評判はどう?
日本投資家育成機構と億千万バイナリーの評判について調べてみました。
億千万バイナリーの評判は掲示板やSNSでは全くなく、ツールや商材を検証するサイトでも「怪しい」という声がいくつかありました。
また、日本投資家育成機構への口コミもあまり多くはありませんが、投稿される口コミの多くは怪しい会社と見なしています。
では、評判が分かる口コミをご紹介しましょう。
まともな名前だけでやってることはまともじゃない。高額なFX商材を売り付けて適当なオンラインセミナーやってお終い。なんの勉強にもならず、ただ金を捨てただけ。
引用元:株予想会社比較NAVI
こいつら、まともに ツールを 売る事、考えてない。金集めだけしか考えてない。金を払えば、募集終了しました。だって。
引用元:株的中.com
とにかく商材販売のメールがやたら来る。配信解除しても来るし、迷惑メール振り分けしてもダメなので、悪質性有りですね。
引用元:株的中.com
多くの人は、投資情報が欲しくてメルマガの登録やセミナーの参加をしていることでしょう。
メルマガでは商材の販売メールがやはり多いようで、投資情報だけが欲しい人には鬱陶しいものと感じられやすいです。
商材販売のメールが中心になると、どんなに良い情報を提供していてもアフィリエイトによる金稼ぎが中心と思われても仕方ありません。
人によってはセミナーも勉強にならず価値がないと感じている人もいるようです。
メルマガは配信解除をしてもしばらく届く可能性があるので、受け取りたくない方は迂闊に登録しない方が良いでしょう。
一般社団法人日本投資家育成機構の代表者や講師陣の詳細
日本投資家育成機構の評判はネット上だとあまり良くないようです。
実際に、代表者や講師をするトレーダーはどのような人物なのでしょうか?
ここからは山口孝志やバイナリーオプションを担当する講師陣についてご紹介します。
代表者の山口孝志には前科がある
山口孝志(FX-JIN)は元々公務員でしたが、望んでいたものと違ったため退職し、一度インドに放浪します。
帰国後は様々な商売に手を出しますが上手くいかず、後にFXで成績を残せるトレーダーとなりました。
友人の勧めでFX商材を販売し、それが成功したことをきっかけに、クロスリテイリング株式会社を2009年に創業しました。
クロスリテイリング株式会社はFX系商材の業界では最大手と知られています。
現在はクロスリテイリング株式会社の代表取締役は退いています。
代表を退いたきっかけは、2015年3月に発覚した法人税脱税の罪に問われたためです。
2014年までに2億円程の所得を得ていたことを隠しており、約4,900万円もの脱税し、東京地検特捜部が在宅起訴を受けています。
このことに関して、山口孝志からの弁解や公式サイトでの謝罪公開などは一切ありません。
なお、代表を退いたのはクロスリテイリング株式会社だけで、C&G Holdings株式会社や日本投資家育成機構、株式会社Asset Cubeの代表は継続しています。
お金が絡む犯罪をしておきながら代表を続けていることに疑問を持つ人も多く、評判はあまり良くないようです。
バイナリーのセミナーを担当する講師陣について
現時点で公式サイトにて紹介されるバイナリー講師は次の3人です。
橋本純樹
大阪出身の実業家で、20代の頃から投資を始めています。
素顔は公式サイトの講師紹介から見ることができます。
初めてのFXで1000万円もの損失を味わっており、その経験からは為替相場のローソク足だけに注目して検証を行い、独自のローソク足波動論を生み出します。
バイナリーオプションにて真価が発揮され、月収300万円を平均に稼げるトレーダーとなりました。
しかし、前述したようにローソク足波動論を使ったバイナリー手法には、優位性が不透明な部分があるので、手法の過信には注意しましょう。
吉田健史
普段は上場企業の営業職で活躍する月収数百万円の利益を上げている兼業トレーダーです。
素顔は非公開となっており、公式サイトからも確認できません。
凄技バイナリーという商材を販売していました。
トレード手法はレンジ相場の値動きの袋を狙った両建て(1回のエントリーでハイとローの両ポジションを保有する)ものとなっています。
両建てならどう転んでも利益を得られますが、勝ちやすいエントリーチャンスは多くないので、効率良く稼げる手法とは言えないでしょう。
本庄翔悟
本庄翔悟の素顔も公式サイトから確認できます。
1分スキャル・レジェンドセオリーというバイナリーオプション・FXのトレンドフォロー型のサインツールを販売しています。
1分スキャル・レジェンドセオリーでは、出来高に注目したロジックが特徴的です。
出来高とは取引量の多さを示すので、正しい値動きを判断できるメリットがあります。
しかし、為替市場の出来高分析は難しく、さらに正確な実績データの公開がないのでツールの優位性を裏付ける証拠がありません。
ツールや本庄翔悟自身の口コミもほとんどなく、信頼性に欠けます。
結論:日本投資家育成機構とは関わらない方が安全!
今回は、一般社団法人日本投資家育成機構についてご紹介しました。
日本投資家育成機構では無料のメルマガ配信や商材の販売、セミナーの実施などを行っていることが分かりました。
セミナーや商材の評判はあまり多くありませんが、批判的な内容が目立ちます。
また、代表者は脱税の前科があり、講師陣を含め評判はあまり良くない印象です。
バイナリーオプションの商材は裁量前提の内容となっているので、経験の浅い初心者は失敗する確率が高いと言えます。
メルマガは商材の販売メールがよく届くそうなので、迷惑メールに抵抗がある人は日本投資家育成機構の利用を避けた方がいいでしょう。